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蚊サーベイランスを分析する

雨水桝は、どんな建築物や不動産にもあります。理由は人が集まる所に不要な水溜りを作らず、雨水を早く流し、足元を汚さず、衛生を保ち、生物の産卵場所に成らない様に集排水する事が役割があるからです。

しかし雨水桝には横引き配管へゴミの堆積を防ぐ為、泥溜まりスペースを作った事で、雨水と落ち葉が溜まり、ボウフラの成長し易い餌と安定した水分がある養殖場を提供してしまいました。



 重点サーベイランスの雨水桝内100ml内蚊幼虫数の推移(H27-R1)
  
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*幼虫検査後に雨水桝内に薬剤を投入しているが、粗前年度を上回る幼虫が発生している、薬剤を投入しても蚊の繁殖を抑える事が出来ない事を証明している。
*特に代々木公園は2014年デング熱の発生源として封鎖して薬剤を散布したにも関わらず2015年にも相当数が繁殖し、以後薬剤処理を続けても増え続けている。
*雨水桝への薬剤処理は効果が無い事が確認された。雨水桝は構造的に薬剤は不向き。

 


広域サーベイランスの成虫年度別15年集計
  
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 A) 23区内の成虫の25,236/34,350×100=73.46% ヒトスジシマカ。
 B) 23区内の雨水桝周辺の蚊の成虫は多摩区の約2.8倍も生息。ヒトスジシマカのみ=3.1倍
 C) 23区の人口は都民の68%に当たる約930万人で、更に観光、業務で人数が増える事から    
   蚊に刺され、血液を与え増殖の手伝いをしている可能性が高い




この構造が3つの大きな問題を作りだしています


@ 雨水とともに流れ込むゴミが公共排水路に流れ込み、浄化施設へ負担を掛けている。
  (東京オリンピックトライアスロン会場基準値を超える大腸菌検出)
A 泥溜まりスペースが蚊の繁殖に適した環境デあるが放置されている
  (代々木公園デング熱拡散)
B 特に公共施設の敷地内雨排水路からはゴミが流れ出ない様に維持管理費が支払われているが、守られていらず浄化施設のゴミ処理費が増え2重の処理費が払われている。